【2024年最新版】トイレの選び方ガイド!3つのポイントに分けて解説します
トイレ交換ご依頼の際、
「既存トイレと同等のものを」という方もいれば、
「今回の交換を機にどういったトイレがあるのか知りたい」
「どうせならいいものに交換したい」
というご要望をいただくこともあり、今回はトイレの選び方についてまとめてみました。
参考にしていただけたら嬉しいです。
目次
まずは最近のトイレのトレンド・傾向について解説
トイレの選び方 3つのポイント
❶ メーカーを選ぶ
❷ トイレの形状を選ぶ
❸ 素材・機能を選ぶ
総括
最近のトイレのトレンド・傾向
最近のトイレは「節水」と「掃除のしやすさ」が推しです。
従来の水洗トイレは、
一定量の水を貯めておき、その水を上から下へと落下させる勢いで汚物を流す仕組みが主流でした。
そのため水を貯留しておくためのタンクが必須だったのですが、
メーカーの開発努力により、
水道管から直接給水を行い、電子制御によって水を流す“タンクレストイレ”が誕生。
節水性やデザイン性が格段に向上しました。
タンクレス化に伴い節水機能が向上したことのほかに、
便器そのものの汚れにくさや清掃のしやすさも大幅に向上。
共働き世帯が多数派になった現在、
「家事(掃除)の時間を少しでも短縮したい」というニーズに応えています。
トイレの選び方 3つのポイント
メーカーを選ぶ
日本には複数のトイレメーカーが存在しますが、
主流なのは大手3社 TOTO・LIXIL・パナソニックです。
3社併せて9割近くのシェアがあります。
低~中価格帯のトイレに関してはどのメーカーもあまり遜色ないのですが、
ハイグレードモデル(高価格帯)のトイレは、各社の特色や最新技術が詰まっています。
・メーカーのブランド力
・清掃性の高さ
・価格の安さ
どれを重視するのかによって、選ぶメーカーが異なります。
各社の特徴は以下にまとめました。
TOTO
業界最大手。
トイレ、洗面器などの衛生陶器で約54%のシェアを持つ国内トップメーカーです。
弊社でもダントツで採用率が高いメーカー。
その歴史は古く、創業は1917年(大正6年)。
衛生陶器の製造会社として、日本初の衛生的な陶器トイレを製造しました。
現在でもその高い技術・開発力により、
「セフィオンテクト」「きれい除菌水」など
“清掃性の高さ”を売りとする機能がたくさんあります。
LIXIL
建材・住宅設備機器業界の最大手メーカーです。
トイレに関しては、TOTOに次ぐ24%のシェア。
ご自宅の水まわり(キッチン・お風呂・トイレ・洗面)を
すべてLIXILで揃えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ハウスメーカーによってはかなり掛け率(仕入れ時の価格)が低くなるため、
いわゆる「コスパが良い」製品が多いです。
Panasonic
トイレといえば、TOTOかLIXILの2大メーカーが主流だった時代に、
風雲児のごとく現れたのが、大手家電メーカーのパナソニックです。
2006年12月 全自動おそうじトイレ「アラウーノ」発売し、
市販の台所用洗剤をトイレタンクの横に補充して洗浄時に出すことで
汚れを強力に落とす機能が当時話題になりました。
家電メーカーならではの発想で、業界シェア3位に食い込んでいます。
メーカー選びに関しては、
低~中価格帯のトイレに大きな差がない以上、好みの問題になってしまうのですが、
特にこだわりがない方、
メーカーのブランド力や安心感重視の方はTOTOを選択するのがオススメです。
その他さまざまなご希望があるかと思いますが、
「そのメーカーの独自機能・技術が採用されたトイレがいい」という方もいるはず。
機能面については後の項目で解説していますので、
ぜひ参考にしてくださいね。
トイレの形状を選ぶ
トイレには、大きく分けて
「組み合わせトイレ」「便座一体型トイレ」「タンクレストイレ」
の3種類のタイプがあります。
組み合わせトイレ
便器・便座・タンクを自由に組み合わせることができるトイレのこと。
「便器はこれがいいけれど、温水洗浄便座はこのメーカーの物がいい」など、
組み合わせを選ぶことが可能です。
古くからあるトイレの形で、現在最も普及しているのがこの「組み合わせトイレ」。
価格は一体型やタンクレスより安いです。
それぞれのパーツから成り立っているため、
故障した際も、便座だけ、便器だけ、と部分的に交換することができます。
便座一体型トイレ
便器・便座・タンクが一体となったトイレです。
すべてのパーツが一体化しているため、全体的に凹凸が少なく、
お掃除がしやすくなっています。
比較的新しいタイプのトイレであり、近年よく見かけるようになりました。
また、タンクに手洗いがあるタイプと手洗いがないタイプの2種類があり、
好みで選べます。
タンクレストイレ
水を貯めるタンクがないトイレのことを指します。
タンクがないので高さが抑えられ、見た目がスッキリ。
デザイン性を重視する方に人気です。
ハイグレードモデル(高価格帯)に該当するため、ほとんどの製品が多機能洗浄や脱臭・消臭など
各メーカーの最新機能を搭載しているのも大きな特徴。
また、一体型トイレにも言えることですが、
すべてのパーツが一体となっている影響で部分的な交換が不可能なため、
故障に弱いです。
まとめると、
という選び方がオススメです!
素材・機能を選ぶ
トイレの素材は2種類
トイレの素材は「陶器」と「樹脂」の2種類があります。
トイレの素材は陶器が主流ですが、
パナソニックが販売しているアラウーノは樹脂製です。
どちらの素材にもメリット・デメリットがあります。
陶器のメリットは、水になじみやすい親水性により、汚物が付きにくいこと。
また、耐久性も高いです。
しかし、親水性が高いということは、水アカがつきやすくなります。
一方、樹脂は撥水性が高いため、水アカがつきにくいのがメリット。
そのぶん汚物は落ちにくくなるので、どちらも一長一短です。
また、樹脂製の場合はどうしても熱や傷に弱く、
経年劣化により変形・変色してしまう場合があります。
長期的な耐久性の面では陶器に劣ります。
扱いには細心の注意が必要な素材です。
樹脂製トイレの場合、1人で持ち上げられてしまうほど軽く、
(陶器製のタンク付きトイレが約40kgなのに対し、
アラウーノはおよそ半分の約20kg)
さらに耐衝撃性もあるので、施工業者にとってはありがたい素材です。
各社それぞれに推している機能があります
次は機能面。
先述したとおり、メーカーイチ推しの最新機能は
ハイグレードモデル(高価格帯)に搭載されることが多いです。
すべてを網羅しようとすると膨大な文字数になってしまうので、
今回は
・便器の材質
・便器の形状
・クリーン技術
の3点に絞ってご紹介します。
セフィオンテクト
陶器表面の凹凸を100万分の1mmのナノレベルでなめらかに仕上げています。
汚れが付きにくく落ちやすいTOTO独自の技術です。
フチなし形状
汚れのたまりやすいフチ裏をなくした独自形状。
フチを握るようにしてシートでさっと拭くだけでお掃除できます。
きれい除菌水
水道水から塩化物イオンを電気分解して作られる次亜塩素酸を含む水のこと。
洗剤・薬剤を使用せず、見えない汚れを分解・除菌できます。
アクアセラミック
アクアセラミックの表面は、超親水性(水に馴染みやすい)。
陶器に付いた汚れを、「鋭角の水のエッジ」で下から浮き上がらせます。
フチレス形状
便器のフチを丸ごとなくし、トイレクリーナーでサッとひと拭きするだけでお掃除完了です。
※ サティスSタイプのみ
鉢内除菌(プラズマクラスター)
プラズマクラスターイオンが便座裏や便器内のすみずみまで行き渡り、浮遊カビ菌や付着菌を除菌。
においの元となる原因菌も除菌します。
スゴピカ素材
便器部分は「有機ガラス系新素材」を採用。
汚れの原因である水アカが固着しにくく、割れやヒビに強い仕様です。
ひとふき形状
汚れがたまりやすかった便器のフチ裏をなくした、お掃除がラクな形状。
スゴピカ素材で汚れがつきにくく、ひと拭きでキレイに。
激落ちバブル
市販の台所用洗剤を入れると、泡を使用してのトイレ洗浄が可能に。
ミリバブルとマイクロバブルの2種類の泡で汚れを除去します。
まとめると、
総括
いかがでしたでしょうか?
メーカーを決め、形状を決め、価格と機能のバランスを重視して… と、
トイレを選びは結構色々決めなきゃいけないので大変です。
カタログを見たり、ショールームで商品を見ているうちに、
「結局どんなトイレがいいのか分からなくなってきた…」と
迷走してしまいますよね。
トイレ選びで大事なのは、「何を重視するか」です。
価格なのか、メーカーのブランド力なのか、
はたまたお掃除のしやすさ重視なのか…
今使っているトイレの不満を洗い出してもいいかもしれません。
「あまりにも選択肢がありすぎて分からない!」という方は、
お気軽に弊社へご相談ください。
カタログを持参して、ご希望を伺いながら一緒に選定させていただきます。
あれもこれもと長々書いていたら、3,500字以上の超大作になっていました…
今回の記事がトイレ選びの参考になったら嬉しいです。